朝の旋律、CHOCOLATE ~Whole Lotta Love~



「実はですね」

昨夜、高崎と会う機会がありましてね、と。

切り出したのは団長の方だった。



「高崎は、蜜サンに酷いことをしてしまった、と」

あなたと連絡がつかなくなって、彼なりに苦しんだようなんですよ。



「………青春ですね、とは言えない様子でした」



ああ、聞きたくない。

遼が苦しむのは、想像に難くない。


彼は、綺麗で、真面目で。

ベッドの中の男なんて、する事は同じだけど、この時代、この国を生きていて。

人生の変わってしまいそうな事をしてしまうなんて、私の知る遼からは、想像もできないもの。




「…………体調は、どうなんですか?」


団長は、声を落とす。


「…悪くない、です、よ?」


「…………男の僕が訊くのは申し訳ないんですが……」


そう前置きをして団長は。



私の、次の生理予定日を。

……訊いた。




なんだ、遼。
団長に喋ったんじゃん…?

団長も、解ってるなら、なんで来たのかなあ…。