「弟なんて呼ぶんじゃねえっつってるだろうが!」

不動の拳が、オクタゴンの金網に叩きつけられる。

大きく揺さぶられる金網。

不動は言う。

「この格闘大会が開催されるにあたって、Extreme cityで名の知れたテメェにオファーが来たらしいな…エクストリームツインのキングになってくれねぇかと…だがテメェは断った…」

「如何にも」

羅刹は頷く。

「俺の強さは見世物の為に鍛えて得たものではない」