鬼同士の戦いは、大鬼に軍配が上がる。

羅刹の鬼の面の下は、まだ白日の下には晒されないようだ。

彼はサカズキの持ってきていた『鬼桃天酒(きとうてんしゅ)』を勝手に取り上げ、そのまま控え室へと戻っていく。

「喉の傷の消毒には勿体無いほどの美酒だ…」