恐怖短編集

☆  ☆  ☆

目の前でチカチカと光る星が幻覚であるとわかるまでに、数秒時間がかかった。


体中がヒリヒリして、その場所に触れると激しい痛みが走る。


赤黒く、斑点のように変色した皮膚は、暗闇の中でも痛々しかった。


「いてぇ……」


力なく呟き、その場にゴロンと横になる。


右目の奥には、まだチカチカと光る星があり、その星はホタルのように残光を残しながら動いていた。


箱に入れられた俺を、箱の外のマスクをした男が見下ろし笑っている。


まだ使える左目が、その光景をとらえた。


まるで、オモチャを買ってもらった子供のように微笑み、俺に黒い棒を押し当てる男。