恐怖短編集

洋太の問いかけに、誰も返事をしない。


闇の中に、自分の声だけが空しく響く。


だけど、相手は人間だ。


俺と同じ人間。


それを忘れてはいけない。


こいつらは、ただ機械的に言われた事をこなしているだけなのだ。


だとしたら、そこに隙があってもおかしくはない。


洋太は、諦めたように小さくため息をつき、パンへ手を伸ばした……。