「おう……新撰組は女買って監禁してんのかい」 バキリ、と倒れた障子を踏みつけて入ってきた男。 バンダナみたいなので鼻から下を隠していて、目元しか分からない。 いや、隠す意味が分かんないんだけど。 「あたし、買われた記憶なんか無いけど? まぁ、監禁はあながち間違いじゃないけどね」 気絶した男の傍らで立て膝をつきながら、入ってきた男を見上げる。 「面白れぇ女だ。顔もなかなか可愛いじゃねぇか」 「どうも」 ダンッ! 髪を掴まれ、壁に身体を押し付けられる。 ぶつかった背中が痛い。