「いつか目に物くれてやる……」
ブツブツ文句を言いながら、部屋の壁に立て掛けておいた竹刀の袋を取り畳に座った。
「……」
袋の中には、愛用している竹刀が入っている。
なーんで竹刀しか持ってないかな。
木刀でもあればあたしだって土方や土方や土方に夜襲でもかけてやんのになー。
ぼんやりとそれを眺めていた時。
「うおぉぉぉぉ!」
「!」
グワッシャァァン!
障子を破って人が雪崩れ込んできた、……というより吹っ飛んできた。
「………」
ポカンとしてその人を見つめる。
頭から血を流して気絶していた。
「…オーイ大丈夫かー」
「………」
ダメだこりゃ。

