引かれる、なんて構えたものの、一向に痛みは来ない。 そっと目を開くと、真っ暗な空間。 ……いや、それは普通に夜なだけでしょとか思うなよ。 尋常じゃないくらい暗かったんだ。 そして、何か匂ったんだ。 臭いとかじゃなく。何だろう、何か、だよ取りあえず。 そんな時にも、またあの黒猫に出会った。 というか……居たんだよね。