「さっき信じるって言ったじゃないですか」

「未来から来たのは信じるとは言ったが、疑わないとは言ってねぇぞ」

屁理屈ー!


「自分だってさっき名乗ろうとしてたでしょ?!相手されないからって拗ねてんですかぁ?」

「はぁ?ふざけたこと言ってんじゃねぇ。誰が拗ねるかよ、勘違いするな」

むっかつくぅ。メッチャむっかつくぅ。


「そもそも、自己紹介なんかしてどうすんだ。コイツは女だぞ」

「うーん」

「うちは女人禁制だ。それを無しにしたって、
その女には利用価値がねぇ」

「…………………」

・・・
その女には、っつーか“女には”、だろ。


「使えねぇ奴は女も男も浪士組にはいらねぇ。普通の女ならまだしも、コイツはただ口が悪ィ異様な女だろうが」


その左目の布とかな。


「━━━……」

ドクン、と。

心臓が嫌な音を立てた。