畳にへばりつき衝撃に悶えるあたしに、

「君っ、大丈夫かね!」

って。いや、大丈夫じゃないし。見て分かるだろ。

「…………」

無言+無表情で力づくに起き上がった。ちなみに手は縛られたままで全く使えない。


「てかお前、ひでぇ顔だな」

と土方があたしの顔を見て馬鹿にしたように笑った。

カチンときたが、これぐらいで堪えるあたしではない。

「この女、何か埃くさいし、泥まみれじゃん土方さん」

土方に続いて、チビ男 (略してチビオ) がケラケラと、やはり馬鹿にしたように笑った。