永倉は呆れたように目を細めた (…ように見えた) 。

奴は外に出てガチャガチャと何かをいじる。

「まぁ、朝までっても、卯の刻までの辛抱だ。ちっとは頭冷やせ」

申の刻って何だよ。


永倉はあたしに謎を残したまま蔵の戸を閉めて行った。