同室である藤堂と原田と永倉、沖田は全員いなかった。 まだ会議をしてるのか、巡察か、はたまた遊びに行ってるのか。 分からないけど、まぁどうでもいいや。 いなくてよかった。 (うなされてたなんて知られたら、恥ずかしいし) ふぅと息をついて額の汗を拭う。 眠たいはずなんだけど、嫌な夢を見たせいで、寝る気にならなかった。 「……外の空気でも吸ってくるか」 何となく、部屋の空気が重く感じる。 夢にうなされた後だからか、一人だからか。