武士道セブンティーン!!





「…………あ、何かこれイイ感じ」




あれから続けて二十本くらい持たされて。


疲れたというよりは飽きてきた頃。


手のひらにピッタリと馴染む、何と言うか…………〝自然〟な刀を見つけた。


これが、体で選ぶって事かな。

そんなに重くないし、長さもイイ感じ。




長すぎると、室内戦では不利だって話だけど、

短すぎても突きとか届かないし…………使う前から使ってる時のことを考えても仕方が無い、と割り切った。



キラキラと白銀に輝く刀を光に照らして見つめていると、



「主人、これで頼む。脇差もつけてくれ」



と店の人にお代を払っていた。


あ、払わなくちゃ───と思ったけどお金も持ってないし、開いた口をそっと閉じる。


手に持った刀を眺めて、ぼんやり考える。




…………これ、一体いくらするんだろう?


この時代のお金の単価も知らないし、どうせ分かんないんだけど…………安くはないよね。絶対。



だって、人を斬る道具だもん。安いはずがない