武士道セブンティーン!!




「んー、これ?」


「そんな適当ではダメだ」


「分かってますけど、分かんないんですよ」


「それでも真剣に選べ。刀は目で選ぶんじゃない、体で選ぶんだ。
お前の命を守る物だ。
適当に選べばその分適当に死ぬぞ」


「……………」



…………反応に困ることを言われた。

つまり、ちゃんと選ばねぇと犬死にすんぞ。と脅されているらしい。



(そりゃ、分かるけどさー。真剣なんて選んだことないのに、分かんないよ)




困りながら、近くにあった刀を一本取り出し、構えてみる。


…………何か重い。却下。



こっちは……………軽いけど短すぎ。却下。



じゃ、これ?

…………何となく、違和感。




「…………斎藤くぅん」


「…………仕方ないな……」



傍観を決め込んでいた斎藤は、あたしがあまりにも分かっていないのを見て、

呆れながら壁から背を浮かした。