武士道セブンティーン!!




「そもそも、妾が居るっていうのは、わりと普通の事なんだよ。
君のいたところでは、普通じゃなかったみたいだけどね」



あたしが苦い顔をしている間に、話が戻っていたようだ。

沖田は木刀を手に取ると素振りを始めた。



「普通?」


「そう。芹沢先生はお梅を囲ってるけど、他にも居るからね」


「…………」


「…………」



…………無言になる。


あれ、沖田といた時ってこんなに気まずかったっけ。

涼しい顔してるけど、道着の下は汗だくだ。


稽古での汗じゃなくて、冷や汗の方ね。冷や汗。