不穏な空気が漂う中、その空気をぶち壊すように、 突然背後から乱入者が現れた。 「───新見、何をしている」 「!!」 ゾクッと背筋に寒気が走る。 振り向きざまに為三郎を腕に抱き込むと、 太陽を遮る巨体が、手を振りあげているのが 見えた────。