武士道セブンティーン!!



「………………」


無言で頭を抱える土方に、怪訝な顔をする。
何こいつキモチワル。

言いたいことあるならさっさと言えばいいのに…………。


「………悪かった」

「は?」

いきなりの謝罪にポカンとする。
何となく身構えていたので、拍子抜けな気分だ。


「だから、悪かったといってるんだ!」

「…………………………」



「何が?」

「………っこんの………!」


とぼけるあたしに本格的にキレたっぽい土方は
ぐわっと目を剥いた。

あ、地雷った。


「せっかくこっちが頭下げてやってるのに何だその態度は!」

「……はぁ?何ですかその言い草。それが謝る態度だっていうの?
こんな不快な気分になる謝罪初めてなんですけど」

「小賢しい!オメェに謝る俺の方が不快なんだよ!
少しはしおらしく“私も生意気でした” とか言って見やがれ!」

「頭下げる?えぇ?誰が、いつ、頭下げたっていうんです?
頭掻きむしりながら俯くのが謝罪か?
それは頭下げたんじゃなくて抱えただけだろうが。
散々上から目線で居丈高とコキ遣ってくれやがって、そんなモンで許すと思ってんのか。
礼儀知らずに生意気で返したってあたしに非は無い」

「テェンメ……!」


怒涛の勢いで紡いだ言葉に、土方は頬を紅潮させた。