民家の裏に回り込み息を整える。 こんなに走ったのは久しぶりかもしれない。 「はぁ、あー………」 ため息を付きながら、壁に凭れズルズルとしゃがみこむ。 額にうっすらと浮かんだ汗を拭った。 「………った、」 一息付いた途端、見知らぬ痛みに襲われた。 見ると、二の腕辺りから血が出ている。 林を走り抜ける間に、どこかの木に引っ掻けたんだろう。深くはないが、結構血が出ていた。 あたしは顔を歪めながら、疲れてため息をついた。 ここに来てから、悪いこと続きだ。