グヮン…… 「うっ、わ!」 足元が揺れる。 一応あたしは、立っていたらしい。 体から感覚が失われていく。 足元から消えていくような。 いきなりふにゃふにゃしだした感覚に、戸惑う。 『ミヤモト、マサキ』 『そなたは、選ばれた』 失われていく感覚と、朦朧とする意識のなか。 最後に聞こえたのは、見に覚えのないことだった。