「ナメるなよ。いくら頭カラっつっても、あいつはそこまで馬鹿じゃねぇんだよ。
仕事の邪魔するような馬鹿やらかすクソ野郎じゃな」

「…………………」

こいつ言ってること違くないか。


“ 邪魔すんじゃねーっ!散れ、消えろクソガキィ!”
……って思っきし言ってたよな?


「あの紙切れは報告書だ。昨日やっとまとめ終わったのに、ぐちゃぐちゃじゃねぇか」

「…………」

「ふざけんじゃねぇぞ。俺達の邪魔をするならここから出ていけ。
剣道の腕がちょっと立つ位で生きられるほど、ここは温くはねぇんだよ。ここは狼の巣窟だ」


グィッと近付いた顔は、息を感じられるほど間近にあった。