「え?女のくせに剣術出来るのか?」


目を丸くしてあたしを見つめるチビオ。

うわ腹立つ。カチンときた。


「貴方こそ、そんな女みたいなツラして剣術が出来るんですか?わぁビックリ」

わざとらしく口に手を当て目を大きくした。

チビオ……何だっけ、藤堂?は、美形………まぁ平たく言うと女顔だ。

もしかしたらあたしより繊細な顔立ちしてんじゃないか。

もっと腹立つな。

まぁ、男なのに女顔って言われていい気のする奴はいないだろう。


「顔関係ねぇだろ!馬鹿にすんなよこのアバズレ!」

案の定気を悪くしたらしい藤堂は、険悪な表情になり怒鳴った。

失礼な言葉つきで。


「おい……」

永倉が目を細めて藤堂を見やる。

あたしはニヤリと笑った。