「ほっといて下さい」
仏頂面で畳に座る。
「何話してたんです?」
井上さんが聞いた。
そういえば、戻ってくる途中部屋からの話し声が騒がしかった。
忘れてるかもしれないけど、今 一応夜だよ。
こんな時間にわざわざ風呂沸かしてもらって入るのもアレだけど。
まぁしょうがないよね。うん。
「宮本をどうするか話していた」
土方が言った。
「えー。何ですかそれー」
「何だよ」
「まだあたしの事疑ってるんですかー?
でも一応あたしだって捕縛に一躍買ったんですから、無下には扱わないですよねー」
「お前ホンット腹立つな」
「ありがとう」
「褒めてねぇし」
「知ってる」

