「失礼しまーす」 熱湯風呂から上がり、借りた手拭いで髪を乱雑に拭ったあたしは、 ボサボサ頭のまま元の部屋に戻ってきた。 途中出会った八木さんの奥さんに、何故か苦笑いをされた。 多分髪を見ての反応なんだろうけど、こんな短い髪を丁寧に扱うほど女の子じゃない。 「……オメェ、本当に女か?」 案の定土方達にも呆れたように言われたが、ほっとけ。 お前みたいに綺麗な髪じゃないんだ。