あたしがそんなこと考えていると、さっきの源さんが戻ってきて、 「宮本さん。湯が沸いたよ。そろそろ入っていいだろうから、準備しておいで」 戸から顔を出しニッコリ笑う源さん。 日に焼けた肌に、白い歯が零れる笑顔が何とも爽やかだ。 「カッコイイ」 「え?」 「いいえ。すぐ行きます」 口から出ていたらしい。 あたしは慌てて立ち上がると、源さんに着いていった。