武士道セブンティーン!!


「うーん………そうですね、」

望みなんて、ひとつしかないだろう。


「お風呂入らせてください」

「湯に浸かりたいのか?」

「だってもう一週間近く入ってないんですよ。拷問ですか。限界です、気持ち悪くて」

「そうか。ならば八木さんの奥さんに頼んでこよう」

「本当ですか?ありがとうございます!」


こ、これで地獄から解放される………!

近藤の指示で、月代のおじさんが立ち上がった。
そのまま部屋を出ていく。


「……そういえば、名前聞いてませんでした。今の方は誰ですか?」

「おお!そうだったな。彼は井上源三郎さんだ。みんな源さんと呼んでいる」


源さん………何かゆるキャラにそんな奴いたような。

ねじり鉢巻まいた眉毛の太い奴。