「第一さ、何も言ってないのに貴方が勝手に 利用価値がないたらなんたら言ったんじゃない」
「普通思わねぇだろうが!女のくせしてバカみてぇに強ぇなんて!」
土方を見ながらそう言うと、奴は激昂したように声を上げた。
「ほら、またそう言う。まぁ誉め言葉として
受け取っておきますね」
「誉め言葉に聞こえるのか?大した奴だ」
斎藤が呆れたように呟く。聞こえる訳ねーだろ。
「まぁまぁお前ら。落ち着け。何だかんだ言って、宮本君に助けてもらったのは事実だろう。
宮本君、何か望みは無いかね?」
「望み、ですか?」
「ああ。俺からの感謝の気持ちだ。俺達の仲間を助けてくれた。お礼に何かしたい」
こ、近藤さん………!
あなたは神だ。何ていい人。後光が見えるよ。
誰かさんはえらい違いだね。

