「しかも逃げるんでもなく何してくれてんだ。
俺らが女の力借りてる軟弱者と思われるだろーが」

「ムッカツク。あんたたち、あたし居なかったらどうなってたと思ってんの。
下っぱ達ボコボコにやられてたんだけど」

「うるせぇ!恩着せがましいんだよ!」

「あんたらは礼も言えないのか!」

「テメェに言ってやる言葉なんか持ち合わせてねぇ」

「腹立つぅぅぅ!第一出るなとか言っときながら部屋の前 無人だったんだけど!
しっかり見張っとけよ!」

「アバズレに人数割いてるほど余裕ねぇんだよ」

「誰がアバズレだクソったれ!」

「オメェだ馬鹿!」



「ハイハイハイそこまでー。土方さん大人げないですよ。
眞希ちゃんもちょっと口悪すぎ。一応女なんだからおしとやかにね」


あたしたちの激しい言い合いに沖田が呆れながら止めに入る。

「何言ってんだ総司。この女におしとやかなんか、天地がひっくり返っても無理に決まってんだろ」

「確かにそうだけどお前うるさい!ウザイからちょっと喋んな!黙ってろ!」

「だから止めなって…」

やれやれとため息をつきながら、沖田は近藤さんを見た。