「……女!何故ここにいる?!」

「やぁ斎藤君。おひさー」

「部屋から出るなと言っただろう!戻れ!」

「不可抗力なんですけどぉ。そんなに目くじら立てないでくれま、せん?」

言いながら、飛び上がって身を捻り、回し蹴りで浪士を地に叩きつける。

スカートだが、誰も気にしていないだろう。


「……!」

斎藤が驚いたような顔であたしを見つめる。

「足手まとい、とか言わないで下さいね。
これ以上コケにされたら堪りませんから」

「……せいぜい足を引っ張るなよ!」

「貴方もなっ!」

やっぱり彼は話の分かる奴だ。

誰かさんらとは大違いだな。