幸い、春希たちとあたしたちの距離は離れていたため、春希たちに気づかれてはいないみたいだ。 『......』 あたしがいることも知らず、唇を離した2人は照れくさそうに笑っていた。 夕焼けに照らされてるからよくはわからないけど、2人はきっと顔を真っ赤にさせているんだろう。 ...当たり前なんだろう。 付き合ってる彼氏、彼女なら、キスなんて当たり前なんだ。 あたしは、2人にとってはただの“友達”。 春希にとって、あたしはただの“友達”...。