彼が本を返してくれて 好きなページやセリフを分かちあった あれから彼は怖くない むしろ私の瞳には 彼しか映らなくなった 目を瞑れば彼が映り 目を開けば彼を探す 彼を思うと心臓が 息を切らしたかのように 速く音を刻む これが恋…? 返して貰った本をめくると タイトルの「君に恋をした」の前に 「僕は」って鉛筆で書かれてる 彼を見ると彼はこっちをみて 「僕は君に恋をした」 と口元を右手で隠し囁いた 涙が出そうよ 私も君に恋をしたから