キッと睨む目前の男はさらに眼光を鋭くして問いただしてきた。



「貴様はどこから来た?こんな山奥で何をしている?そもそもその格好はなんだ、馬鹿にしているのか?にしても……「ちょ、ちょおストップ!答えるからゆっくりでお願い!」



まさにマシンガンのような質問攻めに4番目も慌てて止める。


すると意外に、眼光を抑え木棒を離し凛とした立ち振る舞いでこちらを見据えてくる少年。

え、けっこう従順なタイプ?



「俺は【フェイ・ロウ】。今日はここで自分を鍛え上げていただけのこと。すれば貴様が急に現れて………

ああそうだ、貴様は誰なんだ?」


「んー、僕は4番目の【失望】だよ。7番目から逃げてたらたまたまここに着いちゃっただあーけ。

別に君を襲おうなんていう外部の阿呆じゃないから」


「4番目…?【失望】…?

っ、貴様、ふざけているのかッ!」


「別に、ふざけてないよ。ああでも、君ってばすぐ怒るタイプ?だったら僕は、【失望】するな」



上目遣いで、されど殺気を含むその睨みにフェイ・ロウは思わず刀、『青竜刀』を抜刀した。