「ルナ〜ッ!おかえり〜ッ!」
大きな声で、ファンのみんなが叫んでくれる。
「!ただいまみんな!ごめんねっ!」
それからルナは叫ぶ。
「じゃぁ、sky festival!」
叫ぶと同時に、桐生の、軽快なドラムの音が鳴り響く。
「みんなも一緒に!」
ルナの大声にたくさんの人が一気に歌い出す。
それは大きくなって行くだけで、
ライブハウスの熱気がどんどん大きくなる。
それは膨らんで膨らんで、でも、弾けることはなかった
「みんな愛してるよぉ〜っ!」
ルナは上機嫌で叫ぶ。
「!」
いきなり電気が消えた。
マイクもつかないし、アンプも。
もしかして…!
「ルナ!」
大丈夫か、と続けられず、俺は戸惑う。
「みんな、大丈夫?暗いけど、あたしは歌いたい!この声が届いて欲しい!」
そう言って、ルナは歌い出した。
本来なら歌わない予定だった、秘密の歌。


