《志野 麗仁-しの れいじ-side》





「う~ん………」


[ねぇ~起きないのぉ~もう朝だよぉ~ねぇ、れーじぃ?]



………お…重たい…


「起きないのっていうくらいだったら、俺の上から退いてくれ。」



俺は、今、金縛りにあっている。


腹の上にこの浮遊霊が乗っかっているからだ。


[えぇ~いい眺めなのにぃ~]


「人の上半身裸の姿見てそう言うのは変態だろ…」


変態という言葉を使うと、この浮遊霊は、勝手に退いていく。


[なっ!変態じゃないもん!]



この、家に住み着いている浮遊霊は、


流加-るか-

という名前で、28歳くらいの女だ。


この家、で暮らして1ヶ月くらい、毎日この部屋にやって来て、毎朝俺を 起こして去っていく。


なんなんだ。