-浅葱-新選組異聞




淡々と述べる七瀬に御草はため息を吐く
沖田は笑顔でなら、と言った


「とりあえず、お茶にしませんか?」


目についた茶屋で3人は休憩することにした



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「帰り道わかりませんでしたねぇ」


みたらし団子を頬張りながら沖田は言った
因みにその団子は三皿目である


御草と七瀬も沖田の奢りでお茶を飲んでいた


「そうそう、お二人が私の1番隊預かりになったことは言いましたよね?」

「はい……」

「うん。それから、他の隊士には君たちが未来から来たって事は内緒ですよ。色々と面倒なことになるので」


御草と七瀬は神妙に頷く
確かにあまり口外して良い種類の話ではない


「わかりました……」

「未来……この国はどうなってるんですか?」


笑う調子で沖田は言った
御草はなんと応えてよいかわからない


「未来のこの国は……平和ですよ」


七瀬が呟く
静かに、けれどどこか揺れるような声音に御草が七瀬の顔を見るが、そこから何かを読み取ることができない


「それはよかった」


沖田はそれ以上は聞かなかった