はやく俺を、好きになれ。

「悪いところがあったら直すから別れるとか言わないで…!」

「はぁ」



いまだに修羅場を続ける三人を見る。店員は葉にすがり葉は溜め息。自分の撒いた種だろうが。正直自業自得だと思う。


綾は一歩下がったところで二人を見つめている。


そしたら急に目配せしてきた。――――――真優?


言われた通り真優を見ると退屈そうに椅子に座っていた。やべえ。大分拗ねてる。


綾に視線を戻すとまたもや目配せしてきてウインクされた。さっさとお暇しろってことか。相変わらず気が利くじゃねぇの。