はやく俺を、好きになれ。

今の今まで大人しく事の成り行きを窺っていた真優は呟いた。



「……葉君ってああいう人なんだ」

「幻滅したか?」

「……少し」



ッシャァァァァァ!


ダークホースが消えたッ!!


思わず隠れてガッツポーズをする。この修羅場のお陰で真優が葉にな靡くことは無くなった。



「お友達としては良いけど恋愛対象としては無理かな。だって真優は愛されたいから…」



愛されたい真優にとってあんなにあっさり店員を棄てた葉は衝撃的だっただろう。