はやく俺を、好きになれ。

「大学生だって言ってたのに――――――いいえ!私は高校生でも構わないわ!葉の事が好きだから高校生の葉も愛せる!」



中々引き下がらない店員に葉は眉を顰めた。この言葉にすら靡かねえことがある意味すげぇわ。


もし真優にこんな台詞叫ばれたら失神しそうだ。


こういう女の性格を見抜いて綾を装備してきたんだろ?



「ちょっといいかい?お姉さん」

「…っ何よ!貴女が私の葉をタブらかしたんでしょう!?」

「すまないね。何せアタシもこの坊やを愛してるんだ」



ポンポンと葉の頭を撫でる。葉は口元を引き攣らせながらもされるがままで大人しい。


て言うか歳上設定かよ……。まぁ店員が歳上だから舐められねえ為には良いかもな。