はやく俺を、好きになれ。

「ああああああああ!!?」



店員の叫び声に絆創膏を貼ろうとしていた手が止まる。女の悲鳴染みた声が怖かったのか真優は膝を付いて屈む俺の腕を掴んだ。



「な、何事!?」



狼狽える真優を見てまたニヤけてしまう。俺の腕掴むとか可愛すぎだろ。



「葉!?」



店員は葉を指差す。


葉は葉で溜め息。コイツが捜してたのはこの店員か?それにしてはウザったそうだが。