はやく俺を、好きになれ。

「どうぞ、絆創膏です」

「わぁ。ありがとうございます!」



真優に絆創膏を渡す店員を見てナイスタイミング!と称賛する。



「真優、貼ってやるからここに座れ」

「うん」



近くの椅子をぽん、と叩いて真優を呼ぶ。ヒョコヒョコやってきた真優は椅子にちょこんと座った。


しかし俺は思わぬ誤算をしていた。

ナイスタイミングだと思っていた店員は――――――バットタイミングだった。