はやく俺を、好きになれ。

性悪双子に負けず劣らずニタニタ笑って居ると、真優が靴擦れしていることに気付いた店員は絆創膏を取りに行った。



「…陽?なんで笑ってるの?」

「ククッ。何でもねぇよ」

「…変なの」



ああ。今日は最高だ。


真優が男と別れたことも他の奴等から見て俺と真優が恋人同士に見えていることも。


頂天になり浮かれていると気分をぶち壊す奴等が戻って来た。