はやく俺を、好きになれ。

一瞬キョトンとした真優は次の瞬間には満面の笑みを散らす。



「うん!真優、陽のことすき!」



あきらかに俺が言う好きと真優の言う"好き"が別のモノで頭が痛くなる。



「……俺が誰か違う女といるとどんな気持ちになる?」

「んっとね、モヤモヤするの!」



何でそこまで分かってて気付かねえんだよ!


頭の痛みが増して目尻を押さえる。


「……それ、いつからだ?」

「中2」



ふざけんな!


かなり前からだったことに沸々と怒りが込み上げてきた。