はやく俺を、好きになれ。

「……陽」



男達の方に目を向けていれば、俺の服を引っ張る真優。


いつもなら直ぐに声を掛けるが、そう言えば喧嘩してることを思い出して少し躊躇う。


口を噤ぐ俺に、真優はいつも通りだった。



「真優は陽の女じゃないよお!」



プウッと頬を膨らませて怒る真優。効果音が"ぷんぷん"と聞こえてきそうな程可愛い。