はやく俺を、好きになれ。

まずコイツがユニフォーム姿でここに居るのは真優に頼まれたからだろう。


何らかの理由で真優は俺を彼氏と偽ったか、或いは、誤解されたか。

彼氏だと誤解されたことに舞い上がりたいが、それよりも真優が学校に居ることに動悸がする。



―――――ガタッ



「ちょっ、陽!?」



自分の目で確かめたくて制止を振り切り校門へと駆け出した。