でも、そんな気遣いがうれしくて。 気づいたら、寝てしまっていた。 「は!」 そこに瞬君はいなくて、瞬君のジャケットだけが私にかかっていた。 ベンチに座っていた私は、舞歌のことを思い出し、ばっと立ち上がる。 そのとき、肩を後ろに引っ張られた。 見ると瞬君が。 「もうちょっと休んでた方がいいと思うよ。」 そう言って隣に座った。