あなたの願い、叶えましょう【完】

「ただいま…」


さっきは勢いで言ってしまったけど、本当に信じていいのか分からない。

冷静になってみると、あの少女は何かのセールスの営業でいたのかも知れないし……


「美由ちゃん!良かった……心配したのよ?」


廊下を走って来て、迷いなく私の元に抱きついてきたお母さん。


「え、お、お母さん……?」


当然、私は意味の分からなくなってしまう。


「今まで、ごめんねぇ」


ただ、分かったことがあった。