『さっきから言ってるじゃない。
そうよ。あたしには、あなたの願いを叶えることが出来る。

信じるか、信じないかはあなたの自由。』


本当に、本当に叶えることが出来るなら──────!!


「愛……愛が欲しいの!!お母さんから、愛されたいの!!」


私は、懇願するように言った。いや、叫んだの方が相応しいかも知れない。


『あなたの願い、叶えましょう』


少女が言うと、

───ポゥ───

また、真っ白な光に包まれた。

瞑っていた目を開けると、目の前にあった神社も、少女の姿もなかった。