「い、いえ」


『で、貴女の願いは何かしら?』


ね、願い?


「あ、あの、願いって言うより、聞きたいことが……」


『あら、何を聞きたいのかしら』


少女は首を傾げた。

その姿さえも、綺麗に感じる。


「あ、えっと、この人達見ませんでしたか?」


私は毎日持ち歩いている写真を見せた。

お姉ちゃんと、渚、由菜さんの写真を。何故、持ち歩いてるかは、毎日聞き込みというのをしてるからだ。


『あらぁ、懐かしいわね』


「知ってるんですか!?」


私は少女に訪ねた。

なんせ、行方不明の彼女たちを知っている人はあまりいなかったからだ。