「お母さん。私ね、自分用のテレビが欲しいな」


いつも通りおねだりをするけれど、今日に限っては許して貰えなかった。


「ごめんね、美由ちゃん。今日は、美羽の誕生日プレゼントを買わなきゃいけないから。
今日は我慢してね。」


はあ!?何で私が美羽の為に我慢しないといけないの!?


「美由ちゃんは、お姉ちゃんでしょ?少し、我慢してね」


「美羽なんて、如何でも良いじゃん!!買ってよ!」


「そんなわけには……」


お母さんは、やっぱり許してくれない。


「もう、いいよ!!そんなお母さんなら要らない!!」


そう言った時だった。