目と鼻の先にあるその顔を真剣な面持ちでコウガは見つめ、にやつくライアは彼の返答を期待を胸に待ち望む。
「…何度問われようと、俺の意志は変わらない……俺はお前と共に歩む気も、お前に力を貸す気もさらさら無い……!」
真っ直ぐに見つめてくるその眼差しに嘘は無い。
そう判断するライアはふっと鼻で笑うと顔を離す。
「そんなに死にたいの?だったら望み通り殺してあげるよ。恋人の手で殺されるんだ、本望だろう?」
冷たく見下ろす彼はレイピアをサバイバルナイフへと変化させ、その刃をコウガの頬へと滑らせる。
「どう殺されるのを望む?この胸を貫いて、塞ぎようのない風穴を空けてあげようか?それとも、その喉を掻き切って一瞬にして終わらせる?君のあげる血飛沫はきっと、見惚れるくらい綺麗なんだろうなぁ」
鋭い痛みの後流れる鮮血。
刃に付いたその血をペロリと舐めとるライアは悪戯に微笑んだ。

