Blood Tear



あれからどれ位の時が経過したのだろう。


数十分かもしれないし、数時間なのかもしれない。


只言えるのは、一秒と言う時間が物凄く長く感じると言う事。



静まり返るリビングの中、レオンは壁に背をつけ腕を組み、レグルは真剣な面持ちで椅子に腰掛ける。



その部屋に響くのは、時計が時を刻む音と、外から聞こえる虫の音色。


ほんの小さな物音さえも、やけに大きく耳に入る。



重い空気の漂う中、やっと扉が開きジークとシェイラが顔を出す。




 「大丈夫なのか、彼奴は!?」


疲れ切った顔のシェイラと神妙な面持ちのジーク。


そんな2人に駆け寄るレオンは興奮気味。


するとシェイラは彼を安心させるように微笑んだ。




 「安心して下さい、後は意識を取り戻すのを待つだけです」


その言葉にほっと息を吐き、力が抜けたように座り込む。